島の時間３
今回の作品は2001年と2003年に開催した写真展「島の時間」「島の時間２」の続編に
なります。八重山諸島は沖縄本島よりさらに南西に400キロの位置にあり、大小十一の島
に人々が暮らしています。日頃は静かな島の日常ですが五穀豊穣を祝う秋の祭礼が近づく
となにやらそわそわした雰囲気が漂ってきます。島を出ていた人が帰省して踊りや棒術の
練習が夜な夜な公民館で行なわれるのです。そして祭当日。おごそかな祈りの後に華やか
な奉納芸能がくりひろげられます。若者の少ない島では小中学生も全員参加。次代を担う
貴重な存在です。見守るおじいたちの顔も厳しいものです。住民総出でハレの日を楽しみ
ます。しかし祭が終われば次々と帰省の人たちが港から島を離れ、またいつもの島の暮ら
しがはじまります。今回は2003年から2005年にかけて西表島、波照間島、鳩間島、竹富
島で出会った風景、祭礼の様子、島に住む人を撮らせていただきました。